どき魔女ぶろぐ！

キミの勇者の街は１日３０分のコンセプトということもあり、
街を歩き回るタイプではないのですが、その分街を探索している臨場感を出すように気をつけました。


■買い物
キミの勇者では「武具」「道具」「星書」の三つの店があります。
開発当初は全部をひと括りにしようかとも考えましたが、松下Pの意向で街としての
雰囲気を出すために三つの店に分けることにしました。
個性豊かな店主が、ゲームの世界観を演出してくれて、
時には店主との絡みがあるサブシナリオも存在します。
システムとしては、ステータスのBefore＆Afterが判り易いように
レイアウトを工夫しました。理由としては、武器防具を買う時に見るもののほとんどが、
キャラと武器防具のステータスだと考えたからです。

■街人会話
キミの勇者では多くの街（村）が存在します。
それぞれ、その街の特徴を考えて、街人の構成を考えました。
港町なら漁師っぽい人が多かったり、ドワーフの村であれば当然ドワーフが多かったり、
海が近ければ人魚がいたりと…。
街人の会話をちゃんと聞いて情報を得ておかないと、ゲーム進行に支障をもたらす場合も
ありますので、街人会話はとても重要です。特に、ダンジョンなどのギミックのヒントは、
街人から得られることが多いです。
また、街人会話では「魔王」に対する恐怖感を演出することにも重点を置きました。これは、
松下Pの意向でもあり、各街の人々が魔王に対してどう感じているのかという点です。
街人の魔王に対する思考は、その土地やそのキャラの考え方などで多種多様です。
外部との接触を拒む土地では、他人事のように考えたり、全面的に魔王軍と戦っている国では
前向きな考えの人が多かったり、逆にネガティブに考える人もいたり…などです。
街から街へ渡り歩く勇者一向（プレイヤー）が、世界の情勢をだんだんと把握していく
ように仕向けました。

■ギルドとサブクエスト
ギルドとは冒険者（プレイヤー）の相互扶助や情報収集の場、そしてHPなどの回復をする施設として
存在します。システムとしては、プレイヤーが任意で依頼を受け、サブクエストをこなし、報酬をもらう
ものと、宿屋的な役割を果たすものの二つがあります。
キミの勇者では「宿屋」とは表現しませんが、同じ役割を果たすのがギルドで存在します。
ギルド内で「休む」を選択すると、上画面に「メニュー」が出ます。このメニューとは、
食事のことで、各街の特産物を使った料理が出て、「旅をしている感」を演出しています。
先で解説した街人の魔王への恐怖感やギルドの料理もそうですが、旅をしている感を出すことも
キミの勇者では重視しました。プレイヤーをキミの勇者の世界へ引き込む手段の一つとして
そういった演出を入れ込みました。
ギルドでは依頼を受けることでサブクエストをプレイすることができます。これは、報酬をもらい、
ゲーム進行を有利にすることももちろんがりますが、世界観やキャラの掘り下げの役割も
果たしています。
メインシナリオでは知ることの出来ないあのキャラのこんな一面や、あんなエピソードなど、
キャラクターをさらに感情移入できるようにストーリーを入れ込みました。笑いあり、時には
涙ありと、サブシナリオならではの楽しみがあります。
サブクエストは、敵を倒す討伐系やアイテム収集、おつかいなど、種類はさまざまです。
報酬もレアなものが多いので、必ずゲーム進行を有利にします。
難易度もサブクエストということで、メインルートよりも若干難しくしてあります。しかし、
その分得られるものも大きいかと思います。

■街、サブクエスト全体として
サブクエストは全部で50近くあります。ある意味、メインよりも時間をかけたかもしれません。
特に担当シナリオライターとスクリプター、キャラクターデザイン、みなさん本当に頑張ってくれました。
キャラなんて、150ぐらいあった気がします…。
シナリオも、よく50近くも仕上げたものです。スクリプターも良い演出をしてくれました。
BGMやSEも演出も楽しいものになっていると思います。

それでは、発売までよろしくお願いします。