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2008年09月26日

キミの勇者の戦闘システムについて

初めまして、キミの勇者でディレクターをやらせて頂いた村本と申します。
自己紹介を兼ねて、私がキミの勇者のディレクターになった経緯から説明させて頂きます。
私は、ディレクターを担当する以前は、いちプログラマーとして作業しておりました。
松下プロデューサーと、どき魔女ディレクターの青木氏の推薦により、
私に新たにディレクターをやって欲しいと依頼され、引き受けることになりました。
万全を期し、開発スタッフは私が信頼しているメンバーで進めることになりました。
以後、よろしくお願いいたします。

さて、今回はディレクターとして、RPGの華とも言える戦闘システムについてお話させて頂きます。
企画段階から「コマンド選択式でありながら、格闘ゲームのような戦闘」というコンセプトがありました。
私と開発スタッフとで何度も何度も協議し、現在のようなシステムとなりました。

他には、「ユーザーに複雑な操作を強制するような戦闘はNG、
コマンド戦闘の醍醐味として、奇をてらうより敵との駆け引きを重視してほしい」との
要望がありましたので戦闘バランスには十分に気を使ったつもりです。

SS04.jpg
■ニ画面戦闘
キャラの初期位置が下画面なので、いかに上画面でアクションを起こさせようかと考えました。
そこで、コンビネーションが決まると敵を吹き飛ばしたり、打ち上げたり、叩きつけたりと
キャラを素早く上下に行き来するように仕向けました。

SS00.jpg
■コンビネーション
キミの勇者の戦闘の肝と言っても過言ではないくらい、重要なシステムです。
このシステムのメリットは、上画面を行き来する演出を見せたいことももちろんありますが、
コンビネーションは繋げれば繋げるほどダメージ補正が入ることです。二人より三人、三人より
四人とコンビネーションをする人数が多いほど、単発で与えるダメージ+補正ダメージが付きます。
また、後に説明致しますが上級星技や覚醒星技も、コンビネーションを繋げなければ発動しません。
そういったメリットにより、プレイヤーがコンビネーションを狙うように仕向けました。

SS01.jpg
■星技
魔法や特殊な技の総称です。仕様段階では”スキル”という名前でしたが、「味気ない」
「世界観に結びついたキーワードが欲しい」とプロデューサーからの意向があって
「星の勇者たち正義のために使う特別な技」として「星技(セイギ)」と名付けました。
キミの勇者という世界を表すスパイスだと感じてもらえれば、とても嬉しいです。
システム的には当然、通常攻撃よりも強く、「上級星技」「覚醒星技」を発動させるための
”鍵”になる必殺技といった扱いです。

SS02.jpg
■上級星技
キミの勇者では「火」「氷」「雷」「風」の四つの属性があります。
コンビネーションを繋げた時、各属性値が一定値(内部的な値)以上になると発動します。
例えば、氷系の星技の組み合わせでコンビネーションを成功させ、氷系の属性値が
一定以上になると発動し、敵に追加でダメージを与えることが出来ます。

SS05.jpg
■覚醒星技
上級星技とは別に、固定の技の組み合わせで発動する覚醒星技というものがあります。
これは、格闘ゲームで言う「超必殺技」のようなものです。
覚醒星技の発動条件は、固定の順番で固定の技のコンビネーション成功後に発動します。
キミの勇者では、素早さ順に行動するのとは別に、行動順番を固定するシステムがあります。
これを使うことにより、覚醒星技を出しやすいようにしております。
覚醒星技は各キャラ必ず一つはあり、さらに全体攻撃系の覚醒星技もいくつか存在します。
ただし、覚醒星技の発動条件である星技と順番は非公開となっております。プレイヤー自身が
色々試して、探してもらうように仕向けました。でも、ヒントをくれるアイテムは存在します。
上級星技を狙うようにするか、覚醒星技を狙うようにするかは、その時の状況によって戦略を
変えて戦うのが良いかと思います。
※覚醒星技はゲーム内であることがキーになり発動するようになっています。

■戦闘全体として
スタッフが頑張ってくれて、私が想像する以上の出来あがりになりました。
特に、デザイナーと担当プログラマーはよく頑張ってくれました。
演出が派手でカッコイイのは見ていて楽しいです。
ただ、ここで懸念されるのは演出が長すぎてダレるという点です。
RPGは戦闘をしている時間が一番長いゲームですので、ここをいかに素早くなおかつ
カッコイイ演出にするかを気をつけるよう考えましたが、私がとやかく言う前に
担当スタッフがその点に気をつけて作って下さいました…。
いくら素晴らしい演出でも、毎回だとダレるものですからね。
でも、演出は本当にテンポが良く、カッコイイものに仕上がりました!

続きます。

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トモ「まえに、『キミの勇者』の公式サイトで戦闘シーンの演出のムービーを見たんだよね。 かたる「派手な特殊技などが再生できるムービーですか? トモ「うん... [詳しくはこちら]

コメント (3)

tama:

おおお……なんとも楽しそうな……
いいですねー。単調じゃないこーゆーRPGを、私は待っていたのかも……
はやく発売日、来ないですかねー。今からすごい楽しみです。

ココロ:

バトルシステムはRPGの核ともいえる要素ですから気になっていました。こうなると強敵が相手ならキャラの能力だけでなくコンビネーションの事も考慮していかなければ! 

定山渓:

遊ぶ側としてより深く理解したいですから
開発された方からのコンセプト説明は嬉しいです~

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